◆2007/8
女性憧れの存在へ、篠原涼子の華麗なる変身 〜“anego”への道は1日して成らず〜
TVドラマ・映画・CMなどで大活躍、今や女性の憧れの存在と言ってもいい女優・篠原涼子ですが、彼女はデビューした時からTVドラマや映画で活躍していたわけではありません。
若い方はご存知ないかもしれませんが、かつては200万枚のメガヒットを記録したこともあるアイドル・歌手でした。 つまり男性に人気のアイドル・歌手から女性の憧れの女優へと年齢を重ねるにつれ華麗なる変身を遂げたのです。
ここで篠原涼子という商品をマーケティングの観念・プロダクトライフサイクルで見てみたいと思います。
@導入期(1990年〜1993年)
アイドルグループTPD(東京パフォーマンスドール)結成
初のTVレギュラー「ダウンダウンのごっつうええ感じ」
アルバム発売、TPD2DAYS武道館コンサート
TPD卒業
A成長期(1994年〜1995年)
小室哲哉プロデュース「恋しさと せつなさと 心強さと」200万枚のビックセール
紅白出場・レコード大賞優秀歌唱賞を始め各賞受賞
ソロコンサート
小室哲哉プロデュース作品でヒット曲を連発「もっともっと」など
連続ドラマ「輝く季節の中で」出演
B成熟期(1995年〜1996年)
井上陽水プロデュース「ダメ!!!」
ファミリーマートTVCM
学園祭女王
C衰退期(1997年〜)
単発ドラマ「みにくいあひるの子 春休みスペシャル」ゲスト出演
写真集「月間 篠原涼子」
・・・そうです。
こうして篠原涼子のアイドル・歌手としてのライフサイクルは一度終りをつげます。普通の人(製品)であればこのまま表舞台から消えていってしまうところですが、どっこい彼女は違いました。
どうしたかというと篠原涼子という製品で価値が下がったアイドル・歌手である部分を捨て、製品が持っている新たな強みを見出し強化していったのです。
ちなみに篠原涼子の持っていた強みとは
●天然ボケ
●自然体で気取らないキャラクター
●平気で下ネタを話す男性的な部分
●男女どちらからも好感を持たれる容姿(ナチュラルメイクで、太めの眉、ボリュームのある唇)
●確かな演技力(出演ドラマで高評価)
などがあげられると思います。
そして篠原涼子はこの強みを打ち出し、アイドル・歌手から好感度女優の第二の成長曲線を描き出しました。(“リポジショニング“の成功)
篠原涼子第2のプロダクトライフサイクル
@導入期(2000年〜2002年)
NHK大河ドラマ「北条時宗」出演
ドラマ「カバチタレ!」婦人警官役が評判になる
シェクスピア悲劇「ハムレット」でオフェーリア役を演じる
花王「ビオレ」CM
「笑っていいとも!春の祭典★スペシャル」で大活躍
A成長期(2003〜2005年)
ドラマ「ぼくの魔法使い」で初出演
レギュラー「グータン」スタート
ドラマ「光とともに」「アットホーム・ダット」ドラマ掛け持ち出演
ドラマ「anego」で2回目の主演とともに女性の憧れるトップ女優へ
B成熟期(2006〜)
ドラマ「アンフェア」主演
映画「アンフェア」主演
ドラマ「ハケンの品格」主演 視聴率を取れる女優として確立
TVCM多数出演(au、オリックス、ダイハツ工業・・・)
とまさに今乗りに乗っている状態です。(ひょっとするとまだ成長期にいるかも知れませんが)
もちろんこの先の篠原涼子はどうなるかわかりません。
今の状態をキープしていくのか、それともまた新しい曲線を引くのか・・・
いずれにせよプロダクトライフサイクルからわかる大切なことは、今の自分の製品(サービスなども含む)がプロダクトライフサイクルのどの部分にいるかを冷静に見極め、
そして現状のライフサイクルのステージ上での有効な手を打つか、あるいは撤退するのか、あるいは別の曲線を引くのかを様々な状況を加味しながら的確に判断し、実効力のあるアクションをつくり・行うということです。
篠原涼子はまさに自身の強みを生かし、新しい曲線を描くことにより、女性の憧れの存在“anego”になることが出来たのです。
私達ダイナアーツでもプロダクトライフサイクルの各ステージで必要な冷静な見極めと的確な判断、実効力のあるアクションをつくり・行うためのさまざまな切口からのご支援を日々させていただいております。
あなたの製品が表舞台から消える前に・・・是非ご相談ください。
プロダクトライフサイクルとは、製品が社会に投入されて消えていくまでを製品のライフサイクル(PLC)。
自社の強みや弱みを判断する場合には、自社製品(事業)がプロダクトライフサイクルのどの段階にあるかをよく判断しておくことが必要。
段階は以下の四段階
@「導入期」・・・新しい製品が投入され、その価値や効用が顧客に認知されてくる段階。
A「成長期」・・・製品が市場に浸透し、顧客層が増加すると同時に新規参入が増え、激しい競争となる。価格は低下し始めるが、売上高の増加で利益が出ている。
B「成熟期」・・・ターゲットとなる顧客に製品が行き渡り、買替需要を狙って価格面や販促での競争が激しくなり利益が低下する。
C「衰退期」・・・市場が完全な飽和状態となりだんだんと衰退していく段階。
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(高木)
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