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過去のマンスリー・トピックス
毎月、企業や社会の諸活動の中で気になるテーマ・話題に関するひとことエッセイや、とても有用な書籍へのひとこと書評を掲載中。 最新号、及びその他の過去のトピックスはこちらから。
◆2009/4 
見つめ直し、見極め直しで“強み”を再考、そして活かす 〜自分の付加価値創出モデルをつくり直す

3月のマンスリー・トピックス、お休みさせていただきましたため、中1ヶ月ぶりの出稿です。 と言いますより、2009年の年開けすぐの時点より、弊社、例年にない激烈な多忙状態が年度末まで続き、総員、まったくもって時間がなく・・・という状態でしたため、お休みせざるを得ませんでした!
ですが、“多忙“は私どもにとっては感謝申し上げるべきこと。多くの企業にとってこの上なく厳しい環境の中、幾多のご支援の機会を頂戴しております弊社お得意様には、あらためて、この場を借りて、厚く御礼申し上げます。

わが国の大多数の企業(=4〜3月を決算年度と定めている企業)にとって、未だかつてない厳しい見通し(これほどまでに“先行き不透明”な状態ですと“見通し”などという表現は不適切でしょうが・・・)の中で2009年度がはじまりました。
弊社のお客様へのご支援として昨年度下半期より実施させていただいた事業計画策定、中期経営計画策定のプロジェクトワークのほとんどにおいて、09年度の計画は、“売上”は、「横ばい」あるいは「昨対減」を前提とするものとさせていただきました。
しかし、弊社がご支援させていただいた計画のすべてにおいて“増益”を実現しうる確固たる裏づけ伴ったものとして確信をもって策定させていただくことができました。 ただ、それらお客様の経営陣の中には、社長あるいは役員ご就任以来ずっと継続して売上増を達成されてこられたことを誇りにお感じになられている方々も多くおいでで、そうした方々は皆様、頭ではおわかりになられていても、その売上右肩下がりの計画、売上規模を縮小するという計画を受け入れられずに悩まれるお気持ちが、プロジェクトの経過において、ひしひしと伝わってきました。 もちろん、策定計画をご承認いただく段階ではご納得いただいた上での新年度のスタートとなったことは言うまでもありません。
お客様は当然、各々、業種・事業分野は違いますし、置かれた環境(社内外)もすべて異なります。しかし、それらのプロジェクトにおいて、いくつかの共通した視点・論点として、弊社が申し上げてきたことがあります。
その全部をここでご披露することはできませんので、ちょっとだけ・・・:

皆さんは、「キャッシュ・トラップ(Cash trap)」という言葉をご存知でしょうか?
利益を生み出すはずの新商品や新サービスが、実は損失を計上してしまっているという状態を意味する専門用語です。
新商品や新サービスの50%、最悪の場合はその90%が利益を生むことなく、損失の垂れ流しになっているという統計もあるようです。売上さえ上げていればいつかは利益がついてくるという信念(?)のもと進まれてきた売上至上主義の企業は、新商品・新サービスの開発・市場導入を続け、売上規模は拡大・成長するも内実は、知らず知らずのうちに利益率は低位硬直下もしくは赤字体質へ。 つまり、「キャッシュ・トラップ」に陥る・・・というのがこの状態です。歴史と伝統ある企業であればあるほど、また、右肩上がりで成長(=売上拡大)してきた企業であればあるほど、「キャッシュ・トラップ」はどの企業でも引っかかる罠と言えるものです。前述の弊社のお客様方・・・も、皆さん、残念ながら、この「キャッシュ・トラップ」にハマっておられました。 この「キャッシュ・トラップ」を避けるために、あるいは「キャッシュ・トラップ」から脱出するために、私たちコンサルタントは、その企業/事業のビジネスモデルを見直す作業を行います。このプロジェクト・ワークにおいて行う幾多の分析の一つに『プロフィット・プール分析』という方法があります。 「キャッシュ・トラップ」を避け、要は、その企業のどの事業が、どの商品SCMが、どのプロセスが、どの取り組みが、収益を生んでいるかを洗い出し、収益性・付加価値創出度合が高い部位を中心にその企業の事業構造としてのバリューチェーンを再構築していくという処方です。
ちょっと難しいお話となってしまいましたが、実は、この分析(プロフィット・プール分析)とは、敢えてものすごく簡単に言い換えれば、「自分の“強み”を見極め直して、その“強み”を武器に進んでいこう」ということでもあります。
こんなご時世だからこそ、私たちダイナアーツのウェブサイトにお越しになられた皆さんにも、“ご自分自身のプロフィット・プール分析”を行っていただきたいと思います。
(ビジネス・ユニットの脱・キャッシュトラップに向けたプロフィット・プール分析につきましては、是非、弊社にご遠慮なくご相談ください。)

さて、2009年度の最初のマンスリー・トピックスとして、“そのための”参考書をご紹介させていただきたいと思います。
『さあ、才能(じぶん)に目覚めよう ――あなたの5つの強みを見出し、活かす』(マーカス・バッキンガム&ドナルド・O・クリフトン著、田口俊樹 訳、日本経済新聞社、2001/11月、1600円)
この本では、才能(=資質)を「無意識に繰り返される思考、感情、行動のパターン」と捉え、それを伸ばして「強み」にすることを勧めています。
実は、この指摘、企業/事業体のプロフィット・プール分析においてもまさにこの論点がとても大切なポイントとなります。
そしてこの本にはもう一つの面白いところがあります。「自分自身にはどんな資質があるのだろう!?」 著者たちのギャラップ社が独自に開発した「ストレングス・ファインダー(Strengths Finder)」という測定検査(検査は、本を買えばネットで受けられます)で、簡単に知ることができます。 本1冊1冊毎に付与されたIDで、「ストレングス・ファインダー(Strengths Finder)」のウェブサイトにおいて検査を受けると、その人の中で優位を占める5つの資質(同社は膨大な人数の調査を経て34の資質を抽出)を結果(その被験者固有のパターン)として返してくれます。
実は、かくいう私もこの検査を受けてみました。それなりに自己認識できていると自負していた私もとってもびっくり!!! 当り過ぎていて思わず笑ってしまいました。
結果が当てはまっているということよりも、このパターンが、脳細胞の接合部(シナプス)の結合パターン、いわば脳内回路の構造によって生み出されている、という話に説得力を感じてしまいました。「性格」のように、経験や価値観なども入り混じっているものとは違います。 ちなみに、5つの組み合わせが一致する確率(自分と同じ資質組み合わせを持つ人の出現率)は3,300万分の1だそうです。つまり、日本全国で4人ぐらいが私・あなたと同じ資質パターン…ということになりますね。このマンスリートピックスをご覧になられた方々・・・是非受けてみてください。
ちなみに私の5つの資質は;
1)運命思考 2)自我 3)親密性 4)慎重さ 5)回復志向
でした(それぞれの“資質”がどのような意味を持ち・どのような示唆を持つものかは、この本に詳述されています)。
結果をお知らせいただけた方には、是非ご連絡をとらせていただきたいと思います。
新しく刺激的なバリューチェーンを響創するためのコラボレーションを始めさせていただきたいと思いますので(笑)。宜しく御願いします。

強みを強く、そして活かす…人も企業も同じです。
2009年度、創業16年目を迎えるダイナアーツは皆様の課題山積の現場にさらに接近してまいります。
本年度も宜しく御願い申し上げます。


(加藤)


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