◆2008/12
定額給付よりアニメパワー!? 〜埼玉県鷲宮町に一億円の経済効果〜
(生活支援)定額給付問題や最近ではさまざまな失言!?で支持率が低迷している麻生首相ですが(11月17日ANN発表の世論調査での麻生首相支持率28%)、麻生首相の得意分野のアニメ・漫画を使って地域活性化に成功している町があります。
「らき☆すた」というアニメ・漫画を皆さんご存知でしょうか?
●「らき☆すた」とは・・・(はてなキーワードより)
美水かがみ著の高校生活4コマ漫画。
角川書店コンプティーク、コンプエース、etc.連載の萌え四コマ。2008年11月現在、第6巻まで発刊中。過去に少年エース(2004年8月号〜2006年5月号)でも連載。ゲーマーズの無料情報誌フロムゲーマーズなどに漫画が掲載されていた事もある。
●簡単なストーリー紹介
ゲーム好きで典型的なオタク少女の“こなた”を中心として友人の双子の姉妹“つかさ”と“かがみ”に、才色兼備の優等生“みゆき”、そして担任の“ななこ”先生などによる学校生活を描く。
特に宇宙人も怪物も出ない淡々とした設定ながら笑いがこみ上げるほのぼの4コマ。また一部の登場人物(こなたの父親など)を除いて、ほとんど男性キャラが出て来ない。
・・・と、いわゆる“オタク”と呼ばれる人たちがファンの人気漫画(アニメ)ですが、この「らき☆すた」によって埼玉県鷲宮町が“スゴイコト”になっているそうです。

どんな“コト”になっているかというと・・・
東京都心から電車で約1時間、人気アニメ「らき☆すた」の舞台となった鷲宮神社(埼玉県鷲宮町)は週末になると20-40代前半の男性が続々と集まる。
駐車場にはアニメのキャラクターのイラストやステッカーが張られた「痛車(いたしゃ)」が目に付く。興味のない人からみれば異様な光景だ。彼らは鷲宮神社の絵馬に『らき☆すた』の登場人物の絵を描き残し、記念撮影を行い、コスプレ姿で参拝するなど、いわゆる「聖地巡礼」を行う。
2008年の正月においては、初詣の参拝客がこの年の埼玉県内第3位となる約30万人(2007年約13万人)に達し、関係者の驚きを呼んだ。
スゴイ!ですね、オタクパワーは。
しかしせっかく「聖地巡礼」に来てもらっても、放っておけばファンの人達はファミリーレストランに寄るぐらいで帰ってしまいます。
地元の鷲宮町商工会では何とかこの人たちを地元商店に取り込んでお金を落としてもらいたい・・・そう考えて、独自の施策を考えて実行しました。
そのひとつが地元限定アニメグッズとして「イラスト入りの絵馬の携帯ストラップ(630円/12種類)」を商工会が販売することです。
ここまではよくある話ですが、何が独自かというとその売り方に工夫をしたのです。
どんな工夫かというと・・・1店舗で販売できる携帯ストラップを“2種類”に限定したのです。

このことによりファン(マニア)は全種類のストラップを集めるために、多くの店に買い回りをしなくてはいけなくなりました。
するとストラップはもちろんですが、それ以外にもお茶を買ったり、買い物をしたり、あるいは食事をしたり・・・と買い回り中に、さまざまなお店を知り、お金を落としていってくれるようになりました。
当初はオタク効果を疑問視する店も多く、2007年12月に始めた時は参加店舗が17店しか集まりませんでしたが、1000個が30分で完売するのを目の当たりにした結果、2008年2月には参加店舗が60店にまで広がりました。
また歳末などの大規模セールでは購入額に応じてイラスト入りのスクラッチカードを配布したところ、売り上げを2倍に伸ばす店が続出。
物販など直接的な経済波及効果は1億円超と同商工会は試算しているそうです。
しかし効果はそれだけではありません。
商工会が一番の成果とみているのは実は「らき☆すた」ファンの“たまり場”となる店ができたことです。なぜなら、そのことによりファンが鷲宮町に足を運ぶ頻度が高まるからです。
中華料理店「門前飯店」の店主は、「週末の平均客数は100人程度で従来の5割増。オタクの子って、すいている時間を狙って来てくれるんだよね」と話しているそうです。
さらに鷲宮町では「らき☆すた」との結びつきを強化するために
●作者や出演声優の鷲宮神社への公式参拝イベントの開催
●主人公の柊一家を町内の架空の住所に住民登録し、2008年4月7日より特別住民票の交付
なども行っています。
またストラップは鷲宮町版(絵馬型)だけでなく、幸手版(桜の花びら型)、春日部版(押絵羽子板型)と他の市、町でも売り出していて、それぞれ人気を博しています。
「らき☆すた」パワー、アニメ/漫画パワーは本当にスゴイですね。

マーケティングで良く使われるフレームにSWOT分析がありますが、まさに鷲宮町は独自の資源<強み>( 「らき☆すた」 の舞台、商店街の多様なお店)をいかして(いかすために工夫した施策を考え、実行して)、機会(ファンの聖地巡礼)を取り込むことに成功したと言えると思います。
文字通り鷲宮町は「らき☆すた」の聖地となり、地域活性化に成功しました。
「うちには独自の強みなどない・・・」、また強みがあっても「どういかしていけばいいの・・・」とお悩みの皆様(会社、団体、地域など)、まずは私達ダイナアーツへご相談ください。
「隠れている強みを発見し(つくり)」「強みをいかすための工夫した施策をつくる」
私達ダイナアーツの強みをいかし、誠心誠意対応させていただきます。
麻生首相も賛否両論の定額減税のような施策だけではなく、例えば自分の得意分野のマンガやアニメなどのサブカルチャーをいかした地方活性化への取り組みなどを立案してみてはいかがでしょうか!?
もちろんご相談くだされば・・・
※(参考資料)日経MJ 2008年11月12日
(高木)
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