◆2007/6
映画「フラガール」に見る環境の変化への予測・対応の難しさ
〜起死回生のハワイアンセンター誕生の裏側では〜
昨年の日本アカデミー賞・作品賞を始め数々の映画賞を受賞した「フラガール」のDVDが先日より販売・レンタルをされています。話題作ですので劇場で見た方も数多くいらっしゃると思いますが、この「フラガール」から環境の変化への予測・対応の難しさと必要性について考えてみたいと思います。
●ストーリー:時代の波で閉鎖に追い込まれる、とある炭坑の村では、危機的な状況の中、炭坑で働く人々はツルハシを捨て、北国の寒村を“常夏の楽園”に変えようと立ち上がった。
村の少女たちは腰みのをつけ、肌もあらわにハワイアンムード満点のフラダンスを踊りはじめるのだが……。
●解説: 昭和40年代、福島県の炭鉱町に誕生した常磐ハワイアンセンターにまつわる実話を基に、フラダンスショーを成功させるために奮闘する人々の姿を描いた感動ドラマ。(シネマトゥデイ)
舞台となる常磐炭田は当時本州最大の炭田で、石炭産業としては1950年に始まった朝鮮戦争の特需により第二の全盛期を迎えていました。それにもかかわらずわずか10〜15年後には大量の人員整理(映画の中では合計約6,000名、ハワイアンセンターでの再雇用は500名)を行なわなければいけないことに。
NHKのプロジェクトXにも取り上げられた成功事例ですが、その一方では特需からわずか10〜15年後の石炭から石油へのエネルギー革命のための大量の人員整理・・・つくづく環境変化の大波への予測・対応の難しさを感じずにはいられません。
●環境の変化への認識・・・人口動態(人口構成など)、経済(経済成長率、個人消費、産業構造、税制など)、個別業界動向(売上高、業界構造、原料の供給状況など)、生態学的環境(公害など)、技術(新技術など)、政治・法律(法律改正、規制、外圧など)、文化(ライフスタイル、風俗など)といったマクロ環境、
そして何より顧客の意識や購買行動がどのように変わったかを知る必要がある。(MBAビジネスプラン 株式会社グロービス著、ダイヤモンド社発行 より)
現代から過去を見れば環境の変化への対応策も見えてくるかもしれません。
しかし結果が見えていない現代のビジネスではいかがでしょう。
携帯電話、車、パソコン・・・極端に言えば私達のビジネスがいつ環境の変化のために“石炭”になるかもしれません。
もちろん予測・対応を完璧にすることは出来ませんが、大切なのは時代のサイクルが加速度的に早くなっている現代で、常に次の“石油”を予測する目を養い、アンテナを張り巡らし、対応策を考えることであり、一つの価値観に縛られることのない柔軟な姿勢を持つことです。
ちなみに映画「フラガール」はフラダンスショーを成功させるために奮闘する人々の姿を描いた感動ドラマで、松雪泰子、蒼井優や南海キャンディーズのしずちゃんが披露するフラダンスもとても魅惑的なすばらしい映画です。機会があれば是非ご覧になることをお薦めします。
(高木)
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