◆2007/5
「この『聞く技術』で道は開ける〜一番いい考えを引き出すノウハウ」 ナンシー・クライン著、古賀祥子訳(2007年2月9日に第1版刊行)
タイムワーナー、ファイザー、BBCなどグローバル企業を顧客に持つコンサルタント会社「タイム・トゥ・シンク」社社長のナンシー・クライン氏の近著。
1973年、癌を克服した著者は、自分で「考える」力を伸ばすための手法を確立しようと模索を始め、長年にわたって観察を続けた結果、本書で紹介される「考える環境」の10の条件にたどり着く。
「(前略)ただ単純に人の話を聞けと言いたいのでもない。私の母がそうだったように、しっかりと意識を集中して話を聞くことで相手の自尊心を高め、自分なりに考えていいのだと気づかせ、
相手を心から受け入れ、自分の存在と意思には確かな価値があるのだと確信させれば−いわばワンランク上の話の聞き方をすれば…(中略)そしてもう一つの大切なポイントは、『切れる質問』という概念である。
これは、思考を妨げている障害を取り除き、まったく新しい発想を促すだめの質問だ。このワンランク上の話の聞き方と『切れる質問』の仕方を身につければ、行き詰まっていた問題を解決できるばかりか、
豊かな人間関係を築き、企業や組織の可能性を最大限に膨らませることができるのである。(後略)」
考えるチームとは? 必ず成果が出る会議とは? 部下を指導することとは? ビジネスの最前線におけるさまざまな日常的疑問を投げかけると同時に、お互いがメンター、
リーダーはクリエーター…といった、今流行りのコーチングの本質に迫る‘自分のこれまでを見つめ直すための考えさせられる名著’。是非ご一読を。
(加藤)
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